シドニーのセントラル駅の東側に広がるエリア、サリーヒルズに佇む、Paramount House Hotel。100年程前に建てられたレンガ造りの倉庫をリノベーションしてできたホテルです。

「Paramount Pictures Studios(パラマウント映画)」のオーストラリア本社として使われていたこともあり、施設内にはそれにちなんで名付けられたGolden Age Cinemaというシネマスペースがあります。

一階の「Paramount Coffee Project」はローカルの人を中心にいつでも混み合っている人気のカフェ&レストラン。デザインは一見無機質ではありますが、グリーンとインダストリアル・デザインがいい感じに調和しており、居心地がよいです。

メニューはカジュアルなフュージョンアメリカンで、とても美味しいです。

このカフェのゲストで賑わっている光景がエントランスを抜けるとすぐに広がっているのが、このホテルの特徴とも言えるでしょう。

夜のみ営業しているワインバー「Poly」もあるのでぜひ立ち寄ってみていただきたいです。

ルーフトップにカフェテリアがあるのですが、正直、そこだけはあまりイケてない、もったいないと感じました…。

このフロアのみビーチ風のデザインで、施設全体のデザインとは異なっていることに唐突感と違和感がありました。「いまからでも遅くないので、プールを設置すればもっと流行るのに」と、一緒に行ったTRUNKのメンバーとも話をしていました。

このホテルにはパークハイアットに宿泊した次の日に滞在しており、それもあってラグジュアリーホテルの雰囲気と真逆のタイプで最初はギャップを感じました。

しかし、ルームキーが特徴的でエレベーター内が全面花柄であるなどデザインがユニークで、部屋のアメニティなども含めてこだわりを感じ、別の面白味がありました。

レセプションはウォーターサーバーがあるなどカジュアルな雰囲気。スタッフの接客はフランクでフレンドリーだけど細分にも気付く丁寧さ、親切さを持ち合わせており、「ラグジュアリー」と一言で言っても、その表現が多様化してきていることを改めて感じました。

大手チェーンのラグジュアリーホテルは安心と安定を重要視しているのに対して、インデペンデントのラグジュアリーホテルは、ユニークさやデザインの質、コンテンツの企画力へのこだわりを大切にしているように感じます。

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