建物の外観はポップな色合いで抜け感のある、都会の隠れ家ホテルです。
部屋の窓から見える景色も良く、リスボンの街並みを一望できます。

程よい大きさのプールとリラクゼーションスペースもあり、家族でもカップルでも利用できます。私の滞在時には、プールフロアにあるガゼボで両親は寛ぎ、子どもはプールではしゃぐ、そんな楽しみ方をしている家族を目にしました。

厳かな雰囲気のラグジュアリーホテルではなく、スタッフのサービスもどちらかというとスローで、程よい抜き感があり個人的には好みです。大袈裟にゲストをもてなそうとせず、つかず離れず、程よい距離感のサービススタイルは、一流の中の一流だと思います。

ホテルの敷地内には、3棟の建物があり、そのうち2棟は、1902年と1904年に建てられた伝統的な大豪邸をそのまま利用しています。その3棟の中で、私が一番オススメなのは、青い外観の施設。街並みを一望できるオーシャンビュー側の部屋が最高に良いです。

もともとの建物を活かした外観とは違い、内装はしっかりと手を加えて仕上げてあります。
デザインコンセプトは、インテリアデザイナーとして活躍するIsabel Sá Nogueira(イザベル・サノゲイラ)という女性が担当。彼女は、この建物と街、タホ川に魅了されてデザインを考えたそう。内装デザインは、今風のエレガントモダンです。クラシカルなエレガントデザインの中にコンテンポラリーな雰囲気をうまく調和させていて、居心地がよいです。

エントランス前にある階段を登るとバーがあります。眺めもよく、朝でも夜でも気持ちよく寛ぐことができます。素晴らしい景観を眺めながらお酒を嗜む。時間の経過がゆったりとしていて非常に気持ちのよいひと時でした。

ガラスの壁に囲われた地下にあるレストランは、定期的にイベントなども開催されていて、地元でもホットな場所として話題になっています。居心地のよいホテルのワームな雰囲気とはまた違った、情報感度の高いお洒落な地元住民が集う場所として、常に賑わいを見せています。世界中を旅慣れた人には、特にオススメできるホテルです。

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