赤レンガのゴシック様式の建物が印象的なこのホテルのロビーカフェIntelligentsia(インテリジェンツィア)で何度コーヒーを飲んだことか…。
ニューヨーク滞在中には、友人との待ち合わせや仕事の打ち合わせでよく利用するホテルです。エントランス手前にあるテラススペースは、天気のいい日は常に満席ですが、ホテル内に入った先にある中庭スペースは、比較的空いていることが多く、穴場スポットです。

外観が有名なホテルではありますが、私は特に、トラディショナルとインダストリアルを上手に調和させた内装が気に入っています。エントランスにあるフードトラックと自転車も、荘厳な建物の雰囲気とは、いささかミスマッチながらも不思議にバランスが取れていて、自然と目が行きます。

手掛けたのは、地元の建築デザイン会社であるRoman & Williams(ローマン&ウィリアムス)。ニューヨークやニューオーリンズのACE HotelやVICEROYも手掛けた、業界では誰もが知る、とても有名なデザイン会社です。こちらの内装においても、「さすが」の一言です。

実は、ここは、カトリックの神学校の宿舎をリノベーションしたホテルで、オリジナルの暖炉やステンドグラスを残しています。客室には、長期滞在者向けのキッチンやランドリーが設けられている部屋もあり、多様な使い方が想定されています。

施設の左右に客室がある造りになっているのですが、一方のサイドにしかエレベーターがないので、お気を付けください。

階段がとても狭いのも、ここのホテルの特徴かもしれません。(笑)

1階のロビースペースには、常にありとあらゆるゲストで賑わっています。好みの席に座るのは、至難の業です。フロントらしいフロントはないため、チェックインする時にはスタッフを探して声をかけてください。

余談にはなりますが、このロビーで最も記憶に残るのが、シンボリックなアイテムとして置かれているタイプライター。普通に使えると聞いていますが、誰かが使っているところを目撃したことはありません。(笑)

ミートパッキングディストリクトの一角に位置しているので、チェルシーマーケットやハイラインパークなどの主要観光名所も近くにあり、おしゃれなショップも数多く存在しています。初めてのニューヨーク旅行でも、観光名所を周るだけではなく、ライフスタイル感度の高いショップにもたくさん訪れたい、そんな方にピッタリのホテルです。

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