「EDITION」はイアン・シュレーガーが手掛けるホテルブランド。
ニューヨークのPublic以降、彼のテイストはミニマルモダンに寄っています。
私もTRUNK(HOTEL)のメンバー達も好きなテイスト。豪華過ぎず、非現実的でもなく、居心地の良い、程よいデザインなのだと思います。
MUJI HOTELのテイストもミニマルモダンですが、大きな違いは「色気」だと思います。

要所要所で色気を散りばめるのが上手なのが彼の特徴。
プールやルーフトップも、スペースは小さいものの、しっかりとバランス良くデザインされています。限られた容積を使ってどう上手に表現するかが、デザイナーやプロデューサーの大事な役割だと思います。

エントランスを抜けたロビーやフロントの位置、独創的なラウンジデザインなどがシュレーガーのストロングポイント。
大手ホテルグループ (EDITONはマリオットが運営しています) が、あえて彼にコラボを依頼するのも納得できます。

ヒップなゾーニングに安心・安定を補う空間デザインが加わり、幅広い層から支持されるホテルブランドになったなと感じました。

今年から来年にかけて東京にオープンするという2つのEDITION。
シュレーガーがどんなテイストと企画をぶつけてくるのか、今から楽しみで仕方ありません。
銀座の現地 (当時はまだ更地でした) を見に行ったことがありますが、かなり狭い用地だったので、あの面積でどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、ホテリエとして今後の参考材料にしたいと思います。

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