TRUNKでは、毎年12月のホリデーシーズンに「TRUNK WINTER MARKET」を開催しています。
新卒入社のメンバーたちが中心となってこのイベントを企画・推進、先輩社員がメンターとしてサポートしながら作り上げていきます。入社1年目ながらに裁量と責任を持ってイベント企画を経験できるTRUNKの恒例行事となっています。
今回は2022年度入社で今回のイベントの企画リーダーを担ったTRUNK(STAY)の向井まのと、それをサポートしてきたイベント課の藤原諒に、「WINTER MARKET」の裏側を語ってもらいました。

― 簡単に自己紹介をお願いします。

向井:

入社後現場研修を終えたのち10月から宿泊部に本配属となり、フロント業務、コンシェルジュ業務などのゲストコミュニケーションを主にしています。お客さまのTRUNKでの滞在をより記憶に残るユニークな体験となるように心がけながら日々楽しく働いています。

藤原:

僕はイベント課に所属しており、主にはTRUNKのバンケットを、さまざまな企業さまに、展示会、マーケティングイベントはもちろん、総会や懇親会など幅広くご利用いただけるように、セールスとしてご提案をしています。また最近ではイベント目的に合わせ、夏祭りや商品発表会などの制作物や空間演出を請け負うイベントプロデュースも行っています。

―WINTER MARKETでの役割を教えてください。

向井:

メンターの皆さんのサポートもありながら、 WINTER MARKETの全体統括をさせていただきました。コンテンツの企画立案、プロジェクトミーティングのファシリテーター、プロジェクト全体のスケジュール調整と進捗確認、プレゼンテーション、資料の作成などを担当しました。

藤原:

役割としては物販やワークショップなどの各コンテンツをまとめ、円滑に進められるように新卒メンバーのみんなをサポートすることでした。

メンターは立候補によって募集されるのですが、きっかけは、向井さんがイベント課での現場研修の際に、「一緒にイベントを作ってみたい」という彼女のひと言があり、自分自身としても良い機会になるのでは、と思ったからです。

言葉を紐解き、とことん深掘るがTRUNK流の考え方

―今回のコンセプト「WARM×SPICE UP」をどのように企画にしていったのですか?

向井:

コンセプトをもとにWINTER MARKETのさまざまなコンテンツを考えるのは本当に大変でした。新卒メンバーで何回も集まり、この言葉から連想されるキーワードをとにかく出して広げていきました。もちろん自分たちの力だけではどうにもならないので、周りの方にたくさんヒアリングをして回りました。

いただいたアイデアをもとに、こんなコンテンツがあったら楽しいな、お客さまに喜んでいただけそうだな、などやりたい企画を出し合いながら、じゃあこれにSPICE UPを加えるとどうなる?とそんな毎日の繰り返しでした。

藤原:

やはり最初の企画出しに一番時間が掛かりました。その企画がどのようにコンセプトに紐づいているのか、どんなストーリに繋がるのか、そこに重点を置きみんなで企画を練っていきました。

新卒メンバーはコンセプトと向き合うことで、苦しみながらも「なぜなのか?」「どうやるのか?」と深く考えることで“言葉を紐解く”ということの重要性を知る機会になったのではないかと思います。

向井:

言葉の紐解きによって、装飾でもコンセプトを表現できたと思います。LOUNGEからでる、破棄されてしまうお洒落なお酒のボトルやグラスを再利用してキャンドルの装飾を作りたいという案は、ソーシャライジングという観点も含んだ形で実現することができました。

当日は装飾としてハイテーブルの上に自分たちで制作したキャンドルを設置しました。

温もりを光から感じ、その光に包まれてお客さまが集まり団らんしている様子を見ることができ、また多くのお客さまにこれ可愛いというお言葉をいただき、写真を撮ってくださる方もいて、最後まで諦めないで良かったなと思った瞬間でした。

たくさんの「クレド体現」に繋がった日々

―WINTER MARKETを計画から実行するにあたって苦労した点はありましたか?

向井:

私自身初めてイベントの企画者となり、ゼロから携わることができ多くのことを学べたと思っています。その学びのなかでTRUNKのクレドを体現できたことが貴重な経験になったと実感しています。

例えば、企画を練る際に、来てくださるお客さまに何を提供しどのように感じてもらいたいのか、この一つのイベントに対し関わる全てのメンバーが同じ目標を持ち、とことん考え抜くことに多くの時間を使いました。

みんなで出したアイデアを、GMにプレゼンするのですが、一回で企画が通ることはほとんどありませんでした。もっと深く考えなければ実現できないのだと大きな壁を感じました。

クレドの中に「95%から勝負する」という言葉があるのですが、まさにその壁を乗り越えるために、ここからもうひと踏ん張りが必要なんだと感じた瞬間です。

藤原:

チーム内でやっと決めた内容が全体ミーティングで変更になることもあり、考え抜くことの難しさに直面しました。

それでも色々な事を吸収しようとする前向きな向井さんに対して、僕はモチベーションカバーリングに徹しました。 年齢が大きく違えば経験も違う、そんな新卒メンバーと自分とで同じ尺度で話をするのではなく、同じ目標を持った仲間として、向き合って話を聞くことを心掛けました。

向井:

私自身統括する立場も任されていたので、決めなければいけないこと、やらなくてはいけないことでいっぱいいっぱいになっていましたが、周りで支えてくれる仲間がいることが本当に心強かったです。

そして今回のように壁にぶつかってしまった時こそ、一致団結し、共に考え、共に乗り越えることの楽しさを経験できました。

―実際にWINTER MARKETが形になり、感じたことなど教えてください。

向井:

正直、準備期間の2ヶ月は本当に大変で自分の無力さに落ち込んだこともありました。ですがWINTER MARKETが始まりお客さまの楽しんでくださる様子を目の前にした時は、本当にここまで頑張ってきて良かったなと思いました。

私は統括として、1日が終わるたびにトライアンドエラーを見つけ翌日に向けて変更をするなどし、日々アップデートすることにも心掛けていました。こうやって準備から最終日まで、最後の最後までこだわり抜く、考え抜くからこそ味わえる達成感なのだと実感しました。

藤原:

僕も同じですね。たくさんの方に協力をいただきながら頭に描いたものが形となり、お客さまの楽しそうな笑顔を見られたことで大きな達成感を味わえました。 みんなで形にしてきたイベントだからこそ、目標を達成する喜びも仲間と共に分かち合いたいと考え、開催期間中にさまざまなデイリーテーマを掲げ、お客さまと楽しみながらも目標を持って行動できるように働きかけました。

―今回の経験を通して今後の業務に活かしたい点など教えてください。

向井:

WINTER MARKETを通して、TRUNKのクレドを仲間と共に体現できたことで、クレドの大切さや本当の意味を改めて感じることができました。

まだまだ「できる」とまでは言えませんが、今回の経験から学んだことを活かしながら、何らかのプロジェクトに携わり、クレドを体現しながらTRUNK(HOTEL)に新しいモノやコトを生み出すことに挑戦したいです。

―メンターとして向井さんの成長をどう感じますか?

藤原:

きっとわからないことだらけで大変で辛くなって投げ出したいこともあったかと思います。そんな中、何度壁にぶつかっても一生懸命前に進もうとする姿勢が印象的でした。 また僕自身は、ブランド理念を浸透するプロジェクトメンバーのひとりなのですが、TRUNKが掲げているクレドが、全ての物事を実現させるために欠かすことのできない行動指針であることを改めて実感することができました。

―最後にTRUNK の魅力や特徴について教えてください。

向井:

新卒で入社した私の目線から見たTRUNKの魅力は各部署の連携の強さだと思います。入社してはじめにジョブローテーションを経験し、各部署の業務内容はもちろんのこと、一緒に働く方々のことを知ることができました。実際に配属後、日々部署間のコミュニケーションを取ることが多く、一度でも一緒に働いたことがあるのと無いのとでは接し方など違いがあると思うので、新卒にとってジョブローテーションの経験は強みだと感じました。

実際に今回のWINTER MARKETでもその時のコネクションを活かしながら、さまざまな部署や人を巻き込み、アイデアをいただくことで幅を広げることができました。

これからもスタッフ同士のコミュニケーションを大切にし、TRUNKにお越しになるお客さまに喜ばれるサービスを提供していきたいと思います。

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