TRUNKらしさをかたちづくるのは、多彩な個性を持つメンバーの存在。なぜ彼らはTRUNKで自分らしく働くことができるのか。一人ひとりの今にスポットを当て、掘り下げます。
今回は、TRUNK(STORE)のスタッフ田中結依花を紹介。開業当初から在籍し、産休・育休を経て復帰する経験を持つ彼女に、TRUNKで働く魅力について語ってもらいました。

TRUNK(HOTEL)の1階に併設する、コンセプトストアTRUNK(STORE)のスタッフとして店頭での接客、商品の発注管理などを担当しています。2017年のTRUNK(HOTEL)開業時よりTRUNK(STORE)に所属し、2年前に産休・育休を経て復帰しました。現在は時短勤務を選択し、まだ小さい子どもの子育てとTRUNK(STORE)での仕事を両立して楽しんでいます。

トレンドの発信地である東京・渋谷で働く

TRUNKに入社する以前は主にアパレルで販売業に携わり、店長、バイヤーの経験をしました。バイヤーをしていたころはひとりで海外へ買い付けに行くことがあり、朝まで市場を練り歩き、お客さまが欲しいと思うもの、これは売れる!と思うものをひたすら探しに問屋街を巡ることもありました。

そんな中、夫の転勤をきっかけにそれまでに暮らしていた関西を離れ東京に引っ越すことが決まり、せっかく東京で働くのなら、トレンドの最先端を感じることができる場所、渋谷で働きたいと思いTRUNKに出会いました。

オープニングスタッフとして店舗づくりから関われることに興味を持ち、TRUNKのコンセプト「ソーシャライジング」について、店舗のインテリアや建築、取り扱うプロダクトなどの話を聞いていくと、お洒落であること以上に強いこだわりを感じ、そこにかっこよさも感じました。求人を探していた頃は、ホテルで働くことは選択肢になかったのですが、そこに併設するストアだったら、これまでの販売の経験を活かして働くことができるかもしれないと思い、応募するに踏み切りました。実際に採用が決まった時は初めての経験となるので自分に務まるか不安でしたが、それ以上にTRUNKで働けることを楽しみにしていたのを覚えています。

目的はさまざま、足を運んでくださることに喜びがある

TRUNK(STORE)で働いていると、毎日たくさんのお客さまと接します。コーヒーを買いに来られた方、TRUNK(HOTEL)を知らずにふらっと立ち寄られた方、欲しい商品をお求めにご来店された方など目的はさまざまです。レストランや宿泊ゲストも含めて多様なお客さまと出会えることが、ここで働く魅力ですね。また、私はオープン当初から在籍しているので顔なじみの常連の方や、久しぶりのお客さまにまた出会えた時はとても嬉しくなります。

そういった喜びがあるからこそ、一度訪れてくださったお客さまには、TRUNK(STORE)にまた選んでもらえるような接客を心掛けています。そのためには、味が好き、お店のデザインが好き、セレクトしているラインナップが好き、商品に対するこだわりやストーリーが好き、スタッフと話すのが好き…など「足を運んでもらう」理由をたくさんつくってもらうことが大切だと考えています。そして、そんな好きを全部ひっくるめて、居心地の良い場所となることを目指し、愛されるお店となるようみんなで励んでいます。

働くスタッフと訪れる方の多様性に触れる毎日

TRUNKはさまざまな感性と経験を持った人たちの集まりだと思っています。働くスタッフはもちろん、訪れるゲストの方も多様性に溢れていて、そこで生まれるコミュニケーションの一つひとつがTRUNKの魅力だと思っています。外国籍のお客さまも多く、近所のインターナショナルスクールの親子や、日本で活躍するアーティストやクリエイターも。ワンちゃんの散歩途中にコーヒーで一息つかれる近隣の方や付近のショップスタッフなど、子どもから大人まで、本当にさまざまな方がいらっしゃいます。そんな方たちと触れ合う日々は飽きることがなく、まさにトレンドが次から次へとやってくるような、感性が磨かれていく感覚があります。

産休・育休を経て、TRUNKに復帰

そんな毎日を過ごし、開業してからはあっという間に過ぎていきました。そして、自身の第1子の出産を機に産休と育休を取ることになり、これからのキャリアや働き方について悩むようになっていました。TRUNKで働くことが楽しかったので、戻りたい気持ちがある一方で、私が戻れる場所なんてあるのかという気持ちと、社会復帰することへの不安もありすっかり弱気になってしまっていました。しかし、当時労務で働いていたメンバーからは育休中に「いつ帰ってくるの?」と連絡を度々もらい、TRUNK(STORE)のメンバーからも「早く帰って来てください!」などと声をかけてもらっていました。そのウェルカムな雰囲気に救われ、育休後もTRUNKで頑張る決意が持てました。

育児の都合上、働く時間などに制限ができ、一緒に働くスタッフに迷惑をかけてしまうことを心配していましたが、私の事情に寄り添ってくれ、理解しようとしてくれる仲間ばかりで、スムーズに受け入れてくれたことにとても感謝しています。

また、1年ほど前には、TRUNKで働くママ社員同士の座談会を開催したいと私が発案したところ、人事部門のスタッフも交え、ママ社員の日々の不安や制度の見直しなど話し合う場を設けてもらいました。その際にWANTで出てきたのは、時短勤務の条件を見直してほしいというものでした。そして、その場で意見を聞き入れていただき、その場で制度を改定することが決まり、WANTが実現しました。このようにリアルな声を拾って、スピーディーに解決していく会社の姿勢が嬉しかったです。TRUNKではまだ働くママは少ないですが、会社としてもこの先どのような制度などを用意すべきか、本人の要望や事情を汲んで一人ひとりに寄り添ってくれています。

感謝があるから、TRUNKに恩返ししたい

私は周りのスタッフと会社の理解に支えられて、自分らしくやりたいことができているという実感があります。だからこそ、この感謝の気持ちは、今後出産や子育てに取り組みながら働く仲間を自分がサポートすることで恩返ししていきたいと思っています。そして、今やはり「子ども」というキーワードにはとても関心があります。これからのWANTとして、TRUNK(STORE)の店舗でだけでなく、TRUNKを通して子どもの将来のためになるような企画、今みんなで楽しめる企画なども考え、それらを通じてTRUNKに貢献していけたらいいなと思っています。

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