TRUNKらしさをかたちづくるのは、多彩な個性を持つメンバーの存在。なぜ彼らはTRUNKで自分らしく働くことができるのか。一人ひとりの今にスポットを当て、掘り下げます。
今回は、ウエディングプロデュース課に所属しライフファシリテーターとして活躍する深貝彩子を紹介。TRUNKで働く醍醐味、今後の目標などについて語ってもらいました。

TRUNK(HOTEL)で結婚式を予定しているおふたりのライフファシリテーターとして、披露宴の進行、料理、お花、引き出物、衣装などさまざまな結婚式の準備を一緒に進めています。TRUNK(HOTEL)では、おふたりが歩む未来を大切にし、望む人生に繋げる役目を担うことからウェディングプランナーではなく「ライフファシリテーター」の名称を使っています。

舞台、ミュージカル、エンターテイメントの世界を志す

幼少期から舞台、ミュージカル、音楽といったエンターテイメントに触れることが多く、気づいた時から大好きな存在になっていました。そしてそのままミュージカルなどエンターテイメント作品の制作に携わることが夢になり、音楽大学で声楽を学びながら舞台芸術の企画制作、文化施設の管理運営などを専門に勉強していました。また、アルバイトでテーマパークの接客業を4年間、インターンでミュージカルの音響などを担う舞台裏のスタッフとしても経験を積みました。

学生時代に接客業と制作の両方を経験し学んだことで、自分は制作に携わることよりも、つくりあげたものを届け、最前線でゲストの反応を感じることができる接客業の方が向いていると思うようになりました。

ただ、私は出身がハワイで、大学卒業後は生まれ故郷に戻りアメリカで就職をしたいという思いもあり、就職活動の初期はアメリカの求人を見ていました。しかし、調べれば調べるほど、「私はやはり日本の文化や食、環境が好きだな」と実感しました。日本で、日本の魅力を感じつつ、海外からのインスピレーションも受けているような職場があれば…と思っていた矢先に出会ったのがTRUNKでした。

ホテルのゲストと最前線でおもてなしができること、結婚式という人生に一度の大きな舞台のサポートができること、海外のような雰囲気と文化があること、思い描いていた理想の環境が揃っていました。そして、この会社に入れば、自分が考え抜いたものを形にできる環境があると思い、悩むことなく入社を決意しました。

幸せな空間をつくりだすウェディングの仕事に魅力を感じて

4月に入社してから最初の9月末までは、ジョブローテーションで全部署を約2週間ずつ回っていきました。そこでの経験を踏まえ配属先が決まる予定だったので、入社してからしばらくはどこに配属されるかわからない状態でした。仮配属を経験する中で私が希望を出したのがウェディングプロデュース課です。それまで婚礼に触れたことはほとんどなく、全く婚礼における知識のない状態でしたが、先輩方がつくる結婚式という空間が、私がイメージする結婚式よりもずっとお洒落で、かっこよく、その幸せな空間に胸を打たれた記憶があります。また、人びとが幸せになる空間をつくりあげることは、私が学生時代に夢描いていたものとも共通点があると感じ、ウェディングの仕事に魅力を感じました。

どこの部署になってもTRUNKで働くことを楽しもうと思っていましたが、今このようにウェディングプロデュース課に配属されたご縁には感謝しています。

配属後、自分が初めて担当したおふたりが結婚式を結んだ時、上長から、「今日確実に1組の夫婦に“深貝彩子”という名前が残った」という言葉をいただきました。その時に改めて人生の大切な瞬間に携わっているということを実感し、この仕事の責任の重さを感じました。それとともに、とても幸せな仕事だとも思いました。一生の繋がりを持てる方が私の人生に増えていくことがとても嬉しく、光栄なことだと思います。

新たな結婚式の提案「ドネーションウエディング」

今年の夏、ウェディングプロデュース課ではTRUNK(HOTEL)が掲げるコンセプトである等身大の社会貢献「ソーシャライジング」を体現でき、そこに共感してくれたおふたりへ新しい何かを提案しようという取り組みが始まりました。

そして、引き出物の代わりに大切なゲストへの感謝の気持ちをドネーション(寄付)というかたちで恩返しをする「ドネーションウエディング※」を提案することになりました。ゲストの方からいただくご祝儀のお礼として、料理・ドリンク・引き出物とさまざまある中で、そこにひとつドネーションという選択肢があることを提案する、という取り組みです。

※昨今の結婚式を予定するおふたりのニーズの多様化(不要なものを増やしたくない、無駄なものを作りたくない等)や、引き出物の選択肢が他にもあって良いのではないかと考えた結果、大切なゲストへの感謝の気持ちをドネーション(寄付)で恩返しをするという選択肢を提案。おふたりは興味関心先へアクションを起こすことができ、参列されるゲストも間接的に社会貢献に関わることができる、「ソーシャライジング」を掲げるTRUNK(HOTEL)だからこそやるべきと考えた、新たな結婚式のかたちです。

ご提案したらかたちにできるかも、興味を持ってくださるかも、と感じるご夫婦がいらっしゃり、すぐにご提案することを決めました。前例のないことでどのように伝えるべきか、どのようにすればゲストにも理解してもらえるのか、悩むこともありましたが、実際にお伝えするとすぐに興味関心を持っていただき、ドネーションウエディングを初めてかたちにすることができました。

1 歳のお子さまを持つおふたりは、「この子の将来にも変わらずに四季があり、桜を見てもらいたい」という強い思いがあり、そのための環境問題、特に脱炭素に向けたアクションについて日頃より関心を持っている方でした。そこで、引き出物の一部の金額を植林の活動支援を行う企業へドネーションすることを決定されました。

2022年 8 月 に TRUNK(HOTEL) で結婚式を挙げられたご夫婦のドネーション先である植林活動の証明書

これは、今後のウェディングのあり方としても大きな成果だったと思っています。

また、TRUNK(HOTEL)で結婚式を挙げることの付加価値をご提供できたことはとても嬉しかったです。引き続きこの1組で満足するのではなく、おふたりの想いに寄り添い実現できるさまざまな方法を考えていきたいと思いました。

結婚式に関わる全ての方にとって特別な存在でありたい

ライフファシリテーターとしてこの1年多くの結婚式に携わらせていただきました。結婚式を挙げられるおふたりにとってはもちろん、そのご家族にとっても結婚式というのは節目であり、大きな出来事であることをとても実感しています。

TRUNK(HOTEL)では結婚式前にも、おふたりを対象としたワークショップやイベントなどを多数開催していますが、いずれは親御様など、ご家族の方も参加してもらえるようなイベントなどもつくれないかと思っています。結婚式を挙げられるおふたり、そのご家族、参列されるゲストの方、全ての方にとってTRUNK(HOTEL)が特別な存在であり続けたいという願いがあります。そして、ライフファシリテーターとしての自分の強みを見つけ、任せてもらえること、できることを増やしていきたいです。

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