【132】The Mark

New York, US

NORTH AMERICA

ADDRESS
25 E 77th St, New York, NY 10075, US
ESTABLISHMENT
2022
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【132】The Mark

New York, US

NORTH AMERICA

ADDRESS
25 E 77th St, New York, NY 10075, US
ESTABLISHMENT
2022
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The Markはアッパー・イースト・サイドを象徴するホテルと言ってもいいでしょう。セントラルパークからわずか1ブロック、マディソン・アベニューと77丁目の角に建つこのホテルは佇んでいます。

The Markの歴史は1927年に遡ります。開業当初はクラシックホテルとして建てられ、2022年6月に現在の形でリニューアルオープンしました。外観は当時の趣を残しつつ、インテリアは現代的にアップデート。手がけたのはフランスのインテリアデザイナー ジャック・グランジュです。高名なファッションデザイナーの私邸もデザインする彼が得意とするのは「クラシックとコンテンポラリーの融合」。The Markでも、その美意識が存分に発揮されています。

ロビーに足を踏み入れると、ゼブラ柄の大理石のフロアと幾何学的な装飾が出迎えてくれます。全152室のゲストルームはマンハッタンのホテルとしては贅沢な広さがあり、特に16階と17階のペントハウスは多くの著名人が宿泊していることでも知られています。インテリアはグランジュが特注でデザインし、有名メゾンのバスアメニティなど細部にまでこだわりが行き届いています。

The Markは食の面でも他のホテルの一歩先を行っています。「The Mark Restaurant by Jean-Georges」は、ミシュラン星付きシェフ、ジャン=ジョルジュ・ヴォンゲリヒテンの料理を堪能できるレストラン。フレンチをベースにアジア的なアクセントを効かせた革新的なメニューで、味にうるさい地元の美食家たちからも支持を集めています。

エントランスからすぐの場所に構える「The Mark Bar」は、漆黒の木材とアートが彩る上質な空間でニューヨークらしさを感じさせるバーです。季節のカクテルやシャンパン、シグネチャードリンクのマティーニなどを手に静かな都会の夜を過ごせます。

近年、The Markが特に話題を集めている理由のひとつが、ホテル内にあるレストラン「The Mark × Caviar Kaspia」の存在。ここはパリの老舗キャビア・レストラン「Kaspia」とのコラボレーションによるポップアップレストランで、伝統的なロシアンスタイルのキャビア料理をモダンに再構築し、ニューヨークのグルメシーンに新たな風を吹き込んでいます。私も現地に住む知人に教えてもらって訪問しました。木目調の壁とアールデコ調のインテリアに囲まれながら味わうベイクドポテト&キャビアはまさに至福の逸品。キャビアが好きな人には堪らない体験になるでしょう。自信を持ってお勧めできます。

The Markが建つあたりはメトロポリタン美術館などの文化施設も近く、喧騒に包まれたニューヨークのなかでも知的で洗練された雰囲気が漂うエリア。近くにはセレブリティ御用達のThe Carlyle, A Rosewood Hotelもあり、心地よい緊張感がありながら、常に多くの人で賑わうホテルです。


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