メインダイニングTRUNK(KITCHEN)のアシスタントマネージャーとして、季節毎に変わるお料理に合わせた、ドリンクメニューの考案を始め、後輩、アルバイトスタッフの育成を担いながら、ホールの責任者として指揮を取っています。

TRUNK入社以前は、さまざまな業界や職業で経験を重ねたいと思い、ラーメン屋で4年間、その後アパレルの会社で働きながら、並行して飲食店の経営に携わっていました。幼い頃はアートを習い、アトリエに通っていたこともありましたし、在学中はエンジニアリングを専攻するなど、今思えば我ながら、めちゃくちゃだなと思います(笑)。

その後、兼ねてからジムで続けていたボディメイクへの思いが強くなり、パーソナルトレーナーを目指し、ボディメイクの大会にエントリーしました。昔から負けず嫌いで、やるからにはとことん極めたい性格もあり、大会で優勝して、有名なトレーニングジムに採用されたいと、その時はいかに体を作り上げるか、ということだけを考えてトレーニングに明け暮れる毎日を送っていました。自信満々で臨んだ大会の結果は、東京でベスト10止まり…。とてもショックで、この道での自分のセンスのなさを感じ、就職活動をしようと決心しました。

自分の視野を広げてくれる環境がある。

TRUNKのことは、もともと、TRUNK(LOUNGE)で行われていたイベントに何度か訪れたことがあり、ホテルの存在自体は知っていました。就職活動中にTRUNKの採用ページを拝見し、「Diversity of TRUNK」という、TRUNKで働いているメンバーの多様性を表したインフォグラフィックスを見て、面白い会社だと、興味をもったことを覚えています。ホームページなどを通して、会社のことを少しずつ知る中で、TRUNK(HOTEL)の大切にしているキーエレメント※の中でも、「健康」と「多様性」というところに共感し、応募を決めました。

※TRUNK(HOTEL)は、「ENVIRONMENT(環境)」「LOCAL FIRST(ローカル優先主義)」「DIVERSITY(多様性)」「HEALTH(健康)」「CULTURE(文化)」という5つのカテゴリーに注力して『ソーシャライジング』をコンセプトとして掲げています。

私は、自身がどこに身を置くかということや、関わる人をとても大事にしています。それは、周囲の環境から受ける刺激によって、視野が広がったり、新しい考えをもらったり、自身の成長に直結すると考えているからです。多様なバックグラウンドをもつTRUNKメンバーの中に、身を置くことで、大きく成長できると思いました。また自分自身も、紆余曲折、良くも悪くも、さまざまな経験をしてきたバックグラウンドがあるので、TRUNKという環境は、自分を発揮できるステージではないかと思いました。

実際にTRUNKへ応募をした際は、特に職種にはこだわりなく、何でも挑戦したいという気持ちで面接を受けました。これまでの接客経験を活かしながらも、自身が経験してこなかったレストランサービスやマナーを1から学べる環境だということで、TRUNK(KITCHEN)のホールメンバーとして配属になりました。
入社してからは、レストラン経験が豊富なメンバーから、レストランサービスのいろはを学びました。肉体トレーニングばかりしていて、食事は鶏肉にブロッコリーの生活でしたし、ワインも全く飲んでこなかったので、フレンチやワインの知識を覚えるのに、初めの頃はかなり苦労しました(笑)。

自身の小さな気づきから生まれたワークショップ。

私の入社当時、TRUNK(KITCHEN)では、レストランの忙しいオペレーションの中で、欠けてしまったり、傷がついてしまったりして、お客さまに出せないお皿がたくさん溜まっていました。レストランとして、そのままお客さまには出せないものの、まだ使えるお皿をどうにか再利用できるよう、自分たちの手でなにかできることはないかと思い悩む中で見つけたのが、欠けたり割れたりした器を、漆を使って修復する伝統的な技法である「金継ぎ」の存在でした。しかし、本来の金継ぎは、熟練の技が求められる技法であり、本漆を使用し全ての工程を終えるのに2~3週間と時間を要するため、レストランの営業の中で、自分たちの手で行うのは、非常に困難だと痛感しました。

どうにか実現したいとさらに調べを進めると、簡易金継ぎという、約2時間でできる金継ぎがあることを知り、自らワークショップに参加しました。これだったら自分でもできると思い、溜まってしまっていたレストランのお皿の修復を始めました。そんな中で、上司から他メンバーにも取り組みを知ってもらうために、ワークショップを開いてみては、と提案をいただき、社内のメンバーを招いての金継ぎワークショップを開催しました。

当時、まだ入社して2ヶ月、3ヶ月ぐらいだったと思いますが、そんな自分の小さな気づきから、すぐに面白いとアクションさせてもらえる環境があることは、TRUNKの面白さだと思いました。ワークショップ企画もそうですし、自身の業務上の役割や部署の垣根を越えて挑戦できることは、TRUNKの魅力のひとつだと考えています。

自身の役割や、部署の垣根を越えて、おもてなしを提供できる。

また、働いている中で他の部署との垣根を超えて、お客さまをもてなせるところも、TRUNKの魅力のひとつだと感じています。

例えば、TRUNK(HOTEL)で過去に結婚式を挙げてくださったお客さまが、TRUNK(KITCHEN)に来店された際には、宴会チームに協力を依頼し、実際におふたりが披露宴を行った会場に、特別にご案内し、当時のエンディング映像を流すサプライズをしました。また、お食事中にカクテルを飲みたいというお客さまへ、TRUNK(LOUNGE)のバーテンダーが機転を利かせて、その場でカクテルを振る舞ったり…。ルールやマニュアルに捉われず、お客さまが喜んでくれるために、柔軟に対応できることは、面白さであり、このTRUNKの強みだと思います。

メンバーとのコミュニティも大切にしたい。

私は、仕事においてもプライベートにおいても、何事も人との繋がりがとても大切だと思っています。お客さまとの繋がり、チームメンバーとの繋がり、チーム以外のTRUNKメンバーとの繋がりなど。人との繋がりによって、新しい企画のアイディアが生まれたり、新しい刺激を受けたり、視野が広がり自分を成長させることができますし、何かあったときに、仕事においてもプライベートでも、お互いにサポートし合える関係でいれたら嬉しいです。

私は、TRUNKメンバーの中でも、片手の指に入るくらい多様なコミュニティをもっていると自負しています(笑)。日本語がほとんど話せない外国人メンバー(私はあまり英語が話せないのですが。) とジムで一緒にトレーニングをしたり、最近では、2ヶ月続けて先輩メンバーとキャンプに行ったり。勉強も兼ねて、他のレストランやビストロに行くことも多くなり、メンバーと一緒に視察する事も多くあります。さまざまな趣味をもったメンバーとの交流は、いつも刺激と癒しをもらっています。

誰かのために、頑張ろうと思えば、何事にもチャレンジできると思う。

TRUNKで働き始めて、早いもので約3年。今後の自分自身の目標として、力を入れていきたいことは大きく2つあります。

ひとつは、今の役割に捉われることなく、いろいろなことにチャレンジし、自身の活躍の幅を広げていきたいです。アートの知識やアパレルでの経験を活かして、ユニフォーム制作やTRUNK(STORE)での商品開発など、モノづくりにも挑戦してみたいです。また、情勢が落ち着いてきたタイミングで、自身の人脈を活かしてイベントなどを企画し、徐々にホテルの活気を取り戻していきたいです。

そしてもうひとつは、利他的な考えをもって行動できる人間であることです。お客さまやメンバー、誰かの幸せを望み、誰かの幸せのために行動することが、最終的には自らの幸せや自身のモチベーションに繋がっていると考えています。
誰かのために頑張ろうと思えば、何事にもチャレンジできると思うのです。反対に利己的な考え方だと、自身の利益ばかりに捉われて保身に走り、「やったことがないから」とチャレンジする心を失いがちです。また、チームのためにも動けなくなると思います。私が大切にしている利他的な考えを自身が体現していくことで、共感してくれるメンバーをひとりでも増やしていきたいなと思っています。

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