私がTRUNKで働く理由:丸山響の場合

私がTRUNKで働く理由

2026.04.06 TRUNK(HOTEL) CAT STREET

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私がTRUNKで働く理由:丸山響の場合

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2026.04.06 TRUNK(HOTEL) CAT STREET

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「TRUNKらしさ」をかたちづくるのは、多彩な個性を持ったメンバーの存在です。TRUNKで自分らしく働くことができるのはなぜなのか。一人ひとりの「いま」にスポットを当て、その想いを掘り下げます。話を聞かせてくれたのは、TRUNK(HOTEL) CAT STREETでパティシエとして研鑽の日々を過ごす丸山響(まるやま・ひびき)。ウェディングやMICEといった「ハレの場」にふさわしい洋菓子を届ける若き職人は、持ち前の「雑談力」を武器に、チームメンバーの柔らかな結束をもたらしています。2025年には、最もTRUNKらしさを体現したメンバーに与えられるMBP(Most Branding Person)を受賞。「天職かどうかはわかりませんが、今はこの仕事を楽しんでいるし、ホテルのパティシエという道を極めたいですね」と話す彼の言葉には、洋菓子作りに懸ける静かな情熱が滲んでいました。

自分が楽しめる世界を探して——
直感で選んだパティシエという仕事。

TRUNK(HOTEL) CAT STREET(以下 CAT STREET)の宴会部宴会キッチン課で、パティシエとして働いている丸山響です。2024年10月にTRUNKに入社し、1年半ほどが経過しました。ウェディングやMICEの準備から対応、材料の発注などが主な業務です。

僕がパティシエを志したのは高校生の時。3年間、やりたいことが見つからず、将来に悩んでいました。自分は何が好きなんだろう…?——そう自問した時、頭に浮かんだのがケーキなどの洋菓子作り。スイーツは好きでしたし、趣味として自分で作ることもありました。「この世界なら楽しめるかもしれない」という直感に従い、製菓専門学校で学ぶ道を選びました。

2年後、新卒で就職したのは大手ホテルの製菓部門でした。専門卒業後の選択肢としては、大きく2つの方向があります。組織的に取り組むホテルなどの企業か、オーナーパティシエが切り盛りする個人店か。進路を決める際、ある先生が言ってくれたんです。「大手ホテルから個人店には移れるけど、個人店から大手ホテルに入るのは難易度が高いよ」って。大手ホテルでは専門領域ごとに担当が細分化され、仕事の流れも確立されている。担う業務の幅も広い。新卒でパティシエを目指す人にとって、大手ホテルは最高の修行の場だと思います。

そのホテルでは、主にチョコレートを担当していました。大きなホテルになると、チョコレート専門のパティシエがいるんです。在籍した4年半で、婚礼やMICEの仕込み、ビュッフェの準備、ショップで販売するギフト商品まで、ありとあらゆる仕事をやらせてもらえました。キャリアを歩み始めたばかりの自分にとっては、多くの経験を積むことができた濃密な時間でした。

安定よりも個性を。
TRUNKでの新しい挑戦。

一方で、仕事に慣れるにつれ、課題も少しずつクリアに見えてきました。業務の細分化や働き方の制約など、「大手ならでは」の環境に向き合うなかで、「自分はこの環境で、長く働き続けられるだろうか?」と感じ、外の世界にも目を向け始めたんです。TRUNKの存在を知ったのは、ちょうどその時です。

他のホテルにも話を聞きましたが、「これまでと同じような環境では、変化がなくてつまらないな」って。せっかく新しい場所に移るのであれば、「規模は小さくても個性的なTRUNKのようなホテルに挑戦してみたい」という気持ちが高まってきました。大手に比べて自分の裁量が大きいのも魅力でした。ここでなら、自分はもっと成長できる——そう確信して、TRUNKへの転職を決めました。

「個性的」という言葉は、TRUNKの代名詞だと思います。CAT STREETを初めて訪れた時にTRUNK(LOUNGE) から受けた印象は、僕のなかのホテルのイメージとは全く違っていました。「こんなホテルがあるのか」と。面接もスーツではなく私服で、そのことにも驚きましたね。

手を挙げれば、叶う。
ここは「人が育つ場所」。

僕が所属する宴会キッチン課は20人ほどの組織で、そのうちパティシエは7人です。日常業務としてはウェディングやMICEの対応がメインで、TRUNK(HOUSE)から特注が入ることもありますね。最近では、新たに開業予定のTRUNK(HOTEL) SAPPORO(仮称)のメニュー開発にも携わっています。メニュー開発でも、意欲ある人に任せてもらえるのがTRUNKのすごいところ。普通のホテルではあまり考えられないと思います。現場の自主性や熱意が大事にされるのは、モチベーションにもつながりますね。

TRUNKでは、毎年夏の恒例イベントとして「TRUNK NATSU MATSURI」を開催していますが、その時の取り組みを評価していただき、2025年のMBP(Most Branding Person:その年、最もTRUNKらしさを体現したメンバーたちに与えられる賞)を頂きました。チームメンバーの助けがあってこその受賞なので、仲間たちには感謝してもしきれません。MBPを受賞すると、約1週間の研修旅行の機会をいただけます。僕たちは2026年2月にニューヨークへ行ってきました。話題のホテルを巡り、美味しいものにも触れ、充実した旅になりました。

そのなかでも、僕が一番感動したのが本場のアップルパイ。酸味のある林檎、バターたっぷりでサクサクとした歯応えのパイ生地、そこにシナモンが効いていて。日本で食べるものとは全く別物でした。TRUNK(LOUNGE)でも、TRUNKらしいアップルパイを提供したい——その想いで、今まさにメニュー開発に取り組んでいるところです。支配人や部門長も応援してくださっているので、ぜひ実現したいですね。こうした挑戦ができるのも、TRUNKらしさのひとつの表れだと思います。

「仕事ができる」より「仲間と話せる」。
チームワークを生み出す「雑談の力」。

僕が仕事のなかで大事にしているのは意識的なコミュニケーション。それも、真面目な仕事の話ばかりでなく、いわゆる「雑談」です。全集中で黙々と仕事をする環境も、緊張感があって嫌いではありません。でも、日頃から親しみやすい空気を作っておく方が、何かあった時にお互いに相談もしやすい。アイデアだって浮かびやすいのかなと思います。忙しくなってくると、どうしてもヒリヒリした雰囲気になりがちですが、普段からの雰囲気作りが自分たちを助けてくれる。そういう場面はかなりありますよね。

苦しくなった時にお互いに協力し合える関係性を先に作っておく。自分は、最前線で旗を振って仲間をグイグイ引っ張っていくタイプではないと思っています。その代わりに、日頃から雑談を通じて信頼関係を築くことで、いざという時にチームとしての力が発揮されるように心がけています。リーダーシップのあり方も人それぞれだと思うので、自分のやり方でチームに貢献していきたいですね。

昔、先輩に言われたのが、「仕事はできるけど仲間と話せない。そんな奴にはなるな。仕事はそこそこでもいい。仲間と話せる奴になれ」という言葉。もちろん、仕事の質は重要ですが、この考え方は自分のなかに染み付いていますね。誰とでもコミュニケーションを取るには、相手に対して先入観を持たず、自分から好きになること。それが一番大切だと思っています。

いつも新しいアイデアを。
「過去の焼き直し」は、絶対にしない。

新しい発想は、InstagramなどのSNSからインスピレーションを得ることが多いですね。TRUNKの仕事では「皿盛り(平皿に美しく盛り付ける技法)」が中心なので、ビジュアルのヒントを求めて、海外のパティシエやインフルエンサーなどのアカウントを追いかけています。「そのテクニック、いつ使うの?」というようなアイデアも、頭のなかにストックしています。それに対し、レシピに関する主な情報源は書籍です。今はアップルパイに取り組んでいますが、作り手によって手順や分量に個性があるのが面白いところです。基本情報を集めながら、そのベースの上に自分らしさを加えていくイメージですね。

同じメニュー開発でも、人によって進め方に違いがあります。僕自身は、割と早いタイミングで色々な人の意見を求めるタイプです。一人のアイデアにはどうしても限界がある。自分の「美味しい」が、万人の「美味しい」ではないこともわかっていますから。一人で思い詰めるより、様々な意見を取り入れることで、多くの人に喜んでもらえるものを生み出せてきたという実感があり、その記憶がメニュー開発のプロセスにも反映されていると思います。最終的にはゲストに召し上がっていただくものなので、仲間たちの発想や第三者視点からの意見はとても参考になります。皆、年齢が近いこともあり、いつでも相談しやすい。本当にありがたい環境です。CREDOのひとつである「巻き込む」にも通じる部分だと思います。

前述の「TRUNK NATSU MATSURI」でのメニュー開発にも言えることですが、安易な「過去の焼き直し」は避けようという意識はあります。例年、真夏かつ屋外でのイベントということもあり、溶けやすいアイスクリームは提供メニューから外されていたのですが、「いや、夏こそアイスクリームが食べたいよね」という素直な想いからチャレンジすることを決めました。温度管理などハードルは決して低くありませんでしたが、僕の想いを受け止めてくれた仲間たちと共に、新たな成功体験を作ることができた。MBPに推薦していただいた際にも「主体的な行動力」と「チームに好影響を与えた」という理由が添えられていて、それはとても嬉しかったですね。

「常に難しいことに挑戦したい」というストイックさは持ち合わせていませんが(笑)、自分の興味が向いたものにはどこまでもこだわってしまいます。もちろん、すべてが上手くいくわけではありません。思うように進まない時には一旦忘れる。忘れて、また別の日に新しいアイデアを試してみる。これが一番の解決法だと思います。

仕事のことを考える時間が増えた——
パティシエとしての見聞を、もっと広げたい。

TRUNKに入社してからは、お菓子作りと向き合う時間が増えたと感じています。ひとつの要因は「アレルギーコミュニケーションシート」の存在です。これは、食物アレルギーを持つ方が安全に食事できるよう、アレルゲン情報をホテルへ正確に伝えるツールです。このシートを管理するようになってから、「卵や乳を使わないデザートって、どんなことが考えられるだろう?」など、これまで以上に広い視点で考えるようになりました。

もうひとつは、ゲストの意識の高さです。CAT STREETには海外からも多くのゲストがお越しになります。日本人以上に食に対する意識を強く持っている方が多く、アレルギー対応だけでなく、ヴィーガン(完全菜食主義)やベジタリアン(卵や乳など一部の動物由来食品の摂取を許容する菜食主義)、ハラール(戒律上、ムスリムが摂取できる食材や料理)に関するリクエストも多いため、対応できるだけの知識と技術が求められます。仕事のことを考えている時間は格段に増えましたね。
TRUNKには、一人ひとりが成し遂げたい夢や目標を「WANT」として掲げる社内文化がありますが、僕のWANTは「お菓子作りの見聞を広めたい」というもの。これも、アレルギーや食の嗜好性に合わせて、ゲストに提供できるお菓子の幅を増やしていきたいという想いから。様々な食習慣への理解は、これからさらに深めていきたい部分です。

洋菓子職人として極める、
「ホテルのパティシエ」という道。

いつかは自分の店を持ちたい——そうした夢を持つ職人は少なくありません。でも、僕は少し違うんです。「ホテルのパティシエという道を極めたい」という想いが強い。洋菓子職人としては珍しいかもしれません。もちろん、これからは洋菓子だけでなく、料理にも興味が出てくるかもしれないし、TRUNK(KITCHEN)で仕事をしてみたくなるかもしれない。選択の可能性は常に持っておきたいんです。パティシエとして宴会部や宴会キッチン課のマネジメントを担うことだって、不可能ではないと思っています。この仕事が天職かどうかは、まだわかりません。それでも今は楽しんでいますし、毎日が充実しています。TRUNKは、やりたいことがある人には最高の環境です。成し遂げたい想いがあるなら、ぜひここへ。


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