
中東を代表する都市のひとつであるアブダビ。その中心部に佇むThe Abu Dhabi EDITIONは、洗練されたデザインと温もりのあるホスピタリティを融合させた現代的なライフスタイルホテルです。

マリオット・インターナショナルと著名ホテリエ イアン・シュレーガーのコラボレーションによる世界的ホテルブランドであるEDITIONによるアブダビ1号店がこのホテル。アブダビの中心部であるアル・バティーンのウォーターフロントエリアにあり、アブダビ国際空港からは車で30分ほどの距離という絶好のロケーションに位置します。周辺には高級レストランやカフェ、ショッピングモールが点在するビジネスにも観光にも便利な場所で、エミレーツ・パレスやルーブル・アブダビといった観光名所へのアクセスも良好です。

The Abu Dhabi EDITIONのインテリアデザインは世界的に知られるデザイン事務所 Wimberly Interiorsが担当。イアン・シュレーガーのビジョンを具体的な空間へと落とし込み、モダンかつスタイリッシュなデザインに仕上げています。アブダビの文化や自然素材を取り入れているのも特徴的です。
ホテルはレジデンス棟とホテル棟に分かれていて、私が宿泊したのはレジデンス棟。ホテルのコンテンツを満喫するにはホテル棟が断然便利です。プールはどちらにもありますが、ホテル棟のプールの方がおすすめですね。

ホテルコンテンツも充実しています。旬の素材を活かした料理を楽しめるオールデイダイニング「Market at EDITION」、落ち着いた空間で上質なカクテルやウイスキーを堪能できる大人の隠れ家的なバー「Library Bar」、重厚感のあるインテリア、熟成肉を中心とした上質な料理、豊富なワインリストで美食家を唸らせるステーキハウス「Oak Room」、ほかにもコーヒーショップやプール、ラウンジと一通り利用させていただきました。ホテル全体の印象としては、他のEDITIONと比較してデザインのテンションが抑え目だと感じました。アブダビという地域が持つ特性に合わせた結果なのかもしれません。落ち着いた雰囲気を楽しみたい方にはぴったりのホテルだと思います。


華やかな印象のドバイに対して、アブダビは街全体に文化の香りが漂っているのが特徴的です。アブダビは世界でも屈指の急成長を遂げている都市。少しクルマで街を走るだけでも、ホテルやレジデンスなどたくさんの開発案件が目に入ります。
サーディヤット文化地区には美術館などの文化施設も続々と誕生。2017年にサーディヤット島に開業したルーブル・アブダビは、ジャン・ヌーヴェルによるドーム型建築がよく知られ、古代美術から現代アートまで幅広い作品が展示されています。同じくサーディヤット島に開業が予定されているグッゲンハイム・アブダビはフランク・ゲーリーが設計を手掛け、完成すれば世界最大のグッゲンハイム美術館になる予定。現代アートの枠を超えて国際的なアートの拠点を目指しています。他にも、UAEの形成と発展の歴史、故シェイク・ザイード殿下の生涯と功績を国内外に広く伝えるザイード国立博物館や、日本のテクノロジスト集団・チームラボが手掛ける没入型デジタルアート施設であるチームラボ・フェノメナ・アブダビなど、話題の施設が開業を控えています。
中東随一の文化都市として、アブダビはますます脚光を浴びそうです。

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