南コーカサスの国・ジョージアにあるStamba Hotel。訪れたきっかけは、TRUNK(HOTEL)が加盟している独立系ホテルの世界的なネットワーク「デザインホテルズ」のカンファレンスに参加するためでした。日本人にはあまり馴染みのない国ですが、以前からジョージアのホテルが熱いと聞いて気になっていたので、訪れるのをとても楽しみにしていました。
首都トビリシにあるこちらのホテルは、AHEAD(ホスピタリティ&デザインを表彰する世界的なホテルのアワード)のコンセプト部門を受賞したホテルです。

到着してまず、施設の巨大さに驚きました。
旧ソ連時代に、国内初の共産主義の新聞を刊行したという印刷会社をリノベーションした建物で、エントランスの先にあるロビースペースは天井まで吹き抜けになっており、コンクリートの柱のみを残したデザインが特徴的です。

インダストリアル調やウッドモダン調など客室のデザインは複数ありますが、どの客室にも金色のバスタブが。
ホテル内にはジョージアきってのセレクトショップ「CHAOS Concept Store」が、庭は野外劇場やピンク色で照らされた室内農園があり、1泊ではとても施設の全貌を把握しきれないほど。巨大なルーフトップもあり、そこでカンファレンスの着席ディナーパーティが開催され 250人が参加しました。

レストランの食事も朝から夜まで質が高く、カフェで販売しているチョコレートも自社で製造するなど、モノづくりへのこだわりが強く感じられるホテルです。

オーナーはジョージアでも有名な名士で、この都市のホスピタリティ業界を盛り上げたいという高い志を持たれていて、Stamba Hotel以外に5軒のホテルを経営されています。その他にも、放送局の経営や農園の開発まで手掛けているそうです。
すぐ隣には同じオーナーが経営する別のホテル(Rooms Hotel Tbilisi)があり、2つのホテルを繋ぐラウンジとライブラリーの大きさとデザインに驚かされます。
なかなか行く機会がないジョージアにあるホテルですが、ホテル好きにはぜひ訪れてほしいお薦めのホテルです。

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