TRUNKらしさをかたちづくるのは、多彩な個性を持つメンバーの存在。なぜ彼らはTRUNKで自分らしく働くことができるのか。一人ひとりの今にスポットを当て、掘り下げます。
今回は、宴会部イベント課の関谷佳奈を紹介。多種多様な企業を相手に企業イベントのセールスを担当する彼女にTRUNKで働く魅力や今後の目標について語ってもらいました。

私はTRUNK(HOTEL)の宴会部に所属し、その中でも企業イベントのセールスを行うイベント課のメンバーとして主にラグジュアリーブランドやアパレル、スポーツメーカー等の業種を担当しています。その担当業種も固定ではなく状況に応じてメンバーの割り振りの変更が随時行われています。そのおかげで日々さまざまな業種の企業のお客さまとのやり取りがあり、その都度知らないことが知れるきっかけにもなり、視野が広がり非常に毎日が充実しています。

衝撃を受けた出会いからアルバイト入社へ

TRUNK(HOTEL)に入社する以前はアパレル企業で約9年務めており、店頭での接客、店長やスーパーバイザーなどを経験しました。しかし9年務めたころには、「もうここではやりきった」と思える達成感と、ひとつの業界にいることで視野が狭くなっているのではという焦燥感が同時にあり、キャリアの幅や視野をもっと広げたいと思うようになっていました。

そんな時期にたまたまTRUNK(HOTEL)で行われた友人の結婚式に参列しました。ホテルのLOUNGEに一歩踏み入れた瞬間、衝撃を受けました。まるで外国に訪れたような雰囲気で、「日本にこんなホテルがあるのか」と驚きました。結婚式では何もかもが見たことのない洗練されたデザインが広がっていて、特に料理*が印象的でした。まるでアートのような色や盛り付けで、料理も含めた演出に感動しました。これまで体験したことのない結婚式に参列したことで、こんな素敵な場をつくり上げる人やここで働く人に興味が湧きました。

(* TRUNK(HOTEL)のウェディングのお料理は「東京フード(東京らしさ)」と名付け、フレンチを美しく進化させた新しいスタイルです。日本ならではの季節感を大切にし、日本の美を繊細で華麗な盛り付けで表現しています。)

そこからはどんな雇用形態・職種でもいいからとにかくこの環境で働きたい!と思い、約9年間の正社員経験を顧みずアルバイト入社することになりました。TRUNK(HOTEL)を知るきっかけとなったウェディングのセクションへ応募をしましたが、当時の採用担当者よりイベント課のアルバイト募集をしていることを知り、現上司との面接を経てイベント課のアルバイトとして採用いただきました。最初は営業事務として働きながらイベントに関わる知識をつけていきました。アルバイトだったので自分の担当案件を持つことはなかったものの、他メンバーの接待同席やイベント視察などに同行させていただくにつれて、私も他メンバーと同様に営業として多種多様な企業と関わりながらお仕事をしたいと考えるようになりました。そして上司に相談後、タイミングも相まって晴れて正社員に登用できることになりました。

TRUNK(HOTEL)はいい意味で「ホテルらしくない」ところが魅力

TRUNK(HOTEL)がマニュアルのない会社ということもあり「ホテルの法人営業はこうあるべきだ」という決まった形はなく、いい意味で「ホテルらしくない」ところが魅力です。特徴的なのはチームメンバーでホテルの法人営業の経験者がいない、ということもあります。それぞれが様々なバックグランドを持っているため、知識や経験、業界ネットワークなどが異なり、こういったメンバーの個性も活かしながらお客さまとコミュニケーションをとっています。

チーム内で議論するときは、「こうあるべき」というより「こうしたほうがいい」という視点で、否定や意見のつぶしあいではなく「もっとよくするには」というブラッシュアップをしていく姿勢があります。みんなそれぞれのバックグラウンドを持つメンバーだからこそ、意見がぶつかるときもありますがお互いを尊重した上でどう進めるべきかを話し合える環境です。

コロナ禍で初めて企画した0→1のイベント

入社してから特に印象に残っているのは、ちょうど2020年のコロナ禍でのタイミングで人が集まるイベントが敬遠されていた中でのこと。こういった情勢を踏まえ、「法人営業として今何ができるのか」をテーマに新しい取り組みを2人1組になって考案するという機会がありました。その中で私は、TRUNK(HOTEL)のコンセプトである「ソーシャライジング」を体現した企業向けのワークショップを開催したいという提案をしました。

(※TRUNK(HOTEL)は、「ENVIRONMENT(環境)」「LOCAL FIRST(ローカル優先主義)」「DIVERSITY(多様性)」「HEALTH(健康)」「CULTURE(文化)」という5つのカテゴリーに注力して『ソーシャライジング』をコンセプトとして掲げています。)

それまではTRUNK(HOTEL)の施設設備やデザインなどからお問い合わせをいただいていたことが多く、いわゆるハード面での魅力からのお問い合わせが主でした。しかし、「ソーシャライジング」をもっと伝えてそこに共感していただくことでさらに幅広いご利用にも繋がるのではと思ったことがきっかけで、待っているだけではなくこちらからも仕掛けていきたい!と提案しました。そしてこのアイディアは採用され、チームでブラッシュアップし「ソーシャライジング」を体感できる金継&苔玉のワークショップの開催をすることとなりました。

イベントを受ける側であった私たちがイベントをつくる側となり、課題も多くあがりましたが、社内の他セクションの方にも協力いただきながら実施まで漕ぎ着け、企業のみを誘致した小規模イベントながらも初めて0→1で企画から当日の運営まで一貫してプロデュースできたことに大きな達成感を得ることができました。当日参加いただいた企業さま同士でもコニュニケーションが生まれ、そういった横の繋がりが発生するなど、コンセプトを伝えること以外の効果もありました。好評をいただいたことから、翌年には内容をバージョンアップした第2弾の開催をすることにもなりました。

自分一人で自身のWANTを叶えようとするとハードルが高く不安に感じますが、同じチームのメンバーや、セクションを越えたサポートがあります。私もそういったサポートがあったからこそ、初めての企画も実現できたのだと思います。

(※TRUNK(HOTEL)は、従業員一人ひとりに内在するWANT を起点とし、そのWANTを活かし具現化するための組織体制や仕組みを整えています。さらにそのWANTを高い質でアウトプットするためのクリエイティブ力を活かすことにより、お客さまの期待を超える価値提供を目指しています。)

イベントの「プロ」として、面白いことをし続けたい

TRUNK(HOTEL)が開業してまもなく5周年となりますが、これまで多くの企業にイベントを実施いただきました。これまでの関係性にとどまらず、互いに共感しあえる企業との共創イベントや、渋谷ならではのローカルイベント、TRUNKをハブとしたネットワーキングイベントなど、常に「TRUNKって面白いことしているよね」と外部から思っていただけるようなイベントを企画・実施できたらいいなと思います。

そのためには私自身も、イベントの「プロ」としての知識や実行力をもっとつけていけるよう努力し、その時代やお客さまにあった、かつ TRUNKらしい企画を提案し続けていきたいと思います。

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